日本の日本語学校などでは「みんなの日本語」といった直接法を主とした教科書が使われていることが多いですが、海外・・・オーストラリアやニュージーランドなどでは、独自の「独特な」教科書が使われてることが多いです。
MIRAI (ミライ/未来)
海外、特に日本語教育が取り入れられているオーストラリア・ニュージーランド・カナダ・アメリカなど英語圏の小学校・中学校・高校などの日本語のクラスで実際に使われている教科書です。英語を使って日本語を教える間接法が使用されています。
これ以外にも独自のテキストを採用している学校もあります。日本ではなかなか入手しづらいテキストですが、インターネット通販サイトから実際に購入もできます。在庫が少なくなると、1冊8000円~9000円台で販売されることもあるようです。
※現在の「MIRAI」の価格は上の画像をクリックすれば確認できます。
この「 mirai 」も、後述の「 Obentoo 」同様、掲載写真や情報が古かったりして、はたまた逆に「妙にSF的な未来過ぎる」ところがあったり・・・やたら薔薇を食べる宇宙人(?)が出てきたり・・・と、なかなかツッコミどころが満載ではありますが、それを「生きた教材」となって是正するのが日本語教師アシスタントのボランティアのみなさんです。
→日本語教師アシスタント・オーストラリアの募集要項|ニュージーランドの募集要項|
むしろ、教科書にツッコミどころがあったほうが逆に燃える(萌える)ので、あえてこのような作風にしているのかもしれません・・・。
OBENTOO (OBENTO 「お弁当」)
続いて、こちらも海外の日本語の授業で使われる教科書、その名も“OBENTOO”(オベントー/お弁当)です。
海外でもエコでかわいくて人気の日本の食文化の1つ「お弁当」が、そのまま教科書のタイトルになっています。
日本でもネット通販や洋書が充実している本屋さんなどで購入可能ですが、こちらも在庫が少ない時は7000円台~9000円台ぐらいの値が付けられることがあるようです。
※現在の「Obentoo」の価格は上の画像をクリックすれば確認できます。
このテキスト「Obentoo」も、上述の「mirai」同様、掲載されている写真や情報が1980年のバブル時代あたり~1990年代の古いものが多く、突っ込みどころ満載ですが、それを修正し、今の日本、生きた日本語の伝道師として存在するのが日本語教師アシスタント・ボランティアのみなさんです。
ちなみに海外では本物の「お弁当」が大ブーム。「お弁当」も「Lunch Box」ではなく、「obento」という英単語として定着しました。
親の愛情を子どもに示すもの、として「お弁当文化」が大好評で、子どもに愛情をこめたお弁当をもたせるという日本の1つの食文化が海外でも定着しつつあります。
You Tubeなどの動画サイトなどが火付け役となり、今では海外でも凝った「Obentoo」の動画や写真を公開している外国人の方がたくさん、いらっしゃいます。
現地の学校で、みなさんが実際にどのような授業をおこなっているのかは、こちらの日本語教師ボランティアの授業風景・教材ネタ「こんな授業が使えます」などをご覧ください。
小中高校などではなく、民間の日本語学校などでは、”みんなの日本語“や”Japanese for busy people“などのテキストがよく使われています。
また、カナダの日本語教師アシスタント参加者からは、Hippocrene Beginner’s Series, Beginner’s Japanese “Hippocrene Beginner’s Series, Beginner’s Japanese”(↑)という日本語教材テキストをカナダの高校生向けに使ってみたところ、授業の質が飛躍的に上がったとのご報告を受けています。
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