こちらの日本語教師養成講座420時間(通信)の修了生の声・体験談を以下にご紹介しています。
アメリカの州立大学・日本語コース助手の仕事が決まりました
(富山県ご在住の70歳女性、6月に受講開始、11月下旬に修了)
英語での間接法が重要
「日本語教師になりたい」というのは、長年の夢でした。私は中・高で長年、国語を教えてきました。
私を日本語の専門家とみたのでしょうか?ALTから「日本語を教えてほしい」とよく頼まれました。
ですが、彼らに教えるには、日本語より、まず英語が媒介語として、とても必要でした。
彼らには、日本語で「こうだ」と一方的に教えても、納得しない・・つまり英語である程度説明できないと、教えられないと、その時実感したのです。日本人が英語をネイティブから習う場合、オール英語の外人のほうが、日本語ペラペラの外人より有難い気がします。
しかし欧米人は初期の段階では、全て日本語で教える「直接法」では、やがて離れていきます。なぜかと言うと彼らは自分で納得しない限り受け入れないからです。
彼らは日本人の様に受身的でなく、より能動的なのでしょう。英語の重要性が身にしみてわかった時でした。
しかし、ちまたの日本語教師養成所、あるいは有名な日本語教師養成通信講座などでは、どれを見ても「直接法」がほとんどで、「間接法」の存在は教えられても、実践のHow to~は教えてくれません。それに何十万もする高額費用。
ある通信講座の挫折
それでも夢は諦めきれず、とうとう大枚はたいて日本にある日本語教師養成通信講座を以前、申し込みました。オール日本語の教材の何と難解だったこと!国語専門の私にも理解しにくい文が並び、疑問と不信感からギブアップ。
日本は権威主義的な学者もまだまだ多く、それらの先生方が難解な理論と理窟をこね回して執筆されるからかもしれません。こんな難しい理論がなぜ日本語を習おうとする外国人に必要なのか?というのが、素朴な疑問でした。
内容は教師側にも学習者側にもわかりやすい教授法の記述や、英語で教える間接法等は皆無でした。受講者への思いやりはなく、一方的な押し付けのように感じました。
日本で通学講座も経験
次に、日本語教師養成教室へも通ってみました。そこでは英語の必要性を説く人々は(講師も受講者達も)誰もいなく「直接法でやればいいのよ!」の一言でした。
今迄のように中国や韓国からの人が多いときならそれでもいいのかもしれませんが、私としては少し納得できませんでした。
私は日本人だから、日本語は分かる。しかし、外国人に教える時には“外国人用の日本語”を体系的に学ぶ必要があると気付き、再びそういう講座を探し始めました。
「直接法」一点張りでなく、もっと柔軟に、英語を使って”日本語”を教える方法(間接法)を教えてくれる講座があればねえ~などと、夢のような事を考えていました。
ある日、ネットサーフィンをしていて、偶然この通信講座を見つけたのです。地味な記事でした。しかし、説得力のある内容でした。最初は信じられませんでした。なぜなら私の望む条件が丁寧に充分に説明されていたからです。私の望む条件とは、こうです。
今から思うと厚かましいくらいの盛りだくさんな条件でした。
- 英語が不得意だけど、英語(間接法)を使って教えられる教育を私にしてほしい。
- 難解なテキストはいや。分かり易くずっと使用できるテキストがほしい。
- 通学しなくてよい。暇な時に勉強できる自由さがほしい。
- 費用が高額はいや。失敗しても”大損“にならない程度の金額にしてほしい。
- 先生の指導が、厳しすぎるのはいや。優しく気長にしっかり指導してほしい。
- 10回でギブアップしても、何か証明「講座修了認定証」のようなものがほしい。
- 日本語の証明書より、英語で書いてある世界に通用する証明の方がほしい。
- 最終的には文化庁のガイドラインに示された内容の「420時間日本語教師養成講座修了認定証」がほしい。
という多くの要望でしたが、これがすべてクリアの講座だったのです。
何回も何回も熟読し、これこそ私の長い間探し求めていた日本語教師養成講座だ!と思いました。
私は今正直言って70歳です。今まで30年近く探し続けてきたことになります。
色々検討し、体験し、お金もたくさん使い、経験し尽くし、辿りついた最後の講座でした。今度こそ失敗したくないので、しつこいくらい十分リサーチして、他社とも比較して受講を決めました。
受講開始
教材や課題が届いた時、「ちゃんとやっていかれるかなあ?今迄の二の舞いに終わるのかも」と膨大なテキストやCDロムやDVDなどを前にしてため息が出たものです。
ですが、それはまったくの取り越し苦労でした。内容は多岐に亘っているもののじつに分かりやすく、課題もテキストに沿ったもので、まじめにやれば必ずできるものでした。
この講座は基礎講座とマスター講座で構成されていて、それぞれ10回ずつ課題に沿ったレポートを提出しなければなりません。
最初は不安でしたが、添削される先生のお言葉がとても優しくて、力づけられ励まされました。また自分の解答よりも、長く丁寧な先生の指導文が書いて頂けるので、とても勉強になります。おかげでレポートを提出でき、いつのまにか基礎講座が修了していました。
すぐに、オーストラリアから立派な英文での証明書が郵送されてきて驚きました。その後に続く次の段階のマスター講座なんてやっていけないだろうと危惧していましたが、回を追って努力していくうちにとうとう20回満了となりました。全く夢のようです。
2~3年はかかると思っていた講座が、半年で終わりました。今度は、日本語教師の「420時間講座修了証明書」が頂けます。ほんとに嬉しくてたまりません。
私は若い人達のように「日本語教師として生きてゆく・・」などとは考えていませんが、チャンスがあれば教えてみたいです。この講座では「英語と日本語で教えられる教師を」とのコンセプトでしたので、英語での教え方もみっちり習得することができました。
とてもわかりやすい平易な英語で書いてあり、覚えやすく現場ですぐ役立つ内容です。
このようなテキストはオーストラリアならではで、現在の日本ではおそらく無いでしょう。
英語は世界の共通語です。英語からは逃げられないし、日本語教師たるもの、逃げていてはいけないと思います。だって教える相手は、みな外国人なのですから・・。
就職決定
昨日よい知らせを貰いました。アメリカの州立大学の日本語コースで助手の話が、私に決まりました。
これらの嬉しさと自信は、みなこの講座を受講したことから生まれたのです。日本人だから日本語は分かると思っていても、それは違うという事が受講して理解出来ました。英語の重要性を知り、英語はこれからは避けては通れないということからこの講座で英語を勉強できたのも、他社とは違う素晴らしいポイントです。
英語を学ぶと言っても、勿論テキスト相手に自分一人でやらねばならない事ですが・・。
最後に日本語の知識として文法、語彙、漢字、熟語、文学等に関する一般常識、古典は川柳までノートに書いて覚える課題が出ました。先生の課題は、私たち自身に力が付くようにとの問題が多いのです。本当にためになりました。まさに受講者の為を思う講座でありました。
この講座が終わるのは嬉しいより、悲しいです。受講中は苦労もしたけれど、達成感もあり、楽しく充実していました。先生どうも有り難うございました。
願わくば、日本中の日本語教師志望者がこの講座を受講し、英語でも胸を張って教えられる教師がもっと多く増えてほしいです。これ以上の講座は無いと私は断言できます!!
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