「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律」(2024年/令和6年4月1日施行)の登録日本語教員(国家資格)制度の1過程には、「筆記試験」があります。
登録日本語教員(国家資格)資格取得ルート
全体像
これから登録日本語教員(国家資格)を目指す方は、いずれのルートでも筆記試験(「基礎試験」または「応用試験」)をパスしなければなりません。
旧有資格者および現職者の経過措置中の資格取得ルート
文化庁「登録日本語教員の資格取得に係る経過措置における日本語教員養成課程等の確認について」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/pdf/93964001_03.pdf
旧有資格者(以前に資格を取った方)や、現職者(現役の日本語教員)も、ほとんどの場合、経過措置期間中に、筆記試験(「基礎試験」または「応用試験」)をパスしなければなりません。
登録日本語教員(国家資格)の筆記試験対策を含む日本語教師養成通信講座
こちらの日本語教師養成講座 420時間 通信教育では、その登録日本語教員(国家資格)制度の筆記試験対策を含めて学習していきます。
※上記「基礎試験」および「応用試験」に該当する学習内容です。
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2つの試験の内容はほぼ同じ
まず、国家資格(登録日本語教員)の筆記試験の内容は、
文化庁の「認定を受けた日本語教育機関の教員の資格制度(イメージ)【たたき台】」
(https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/nihongo_kyoin/pdf/93782901_02.pdf)
にもあるように、
国家資格(登録日本語教員)-(案)-
日本語教育能力を判定する試験(筆記試験)
【筆記試験①】区分ごとの基礎的な知識・技能の測定
【筆記試験②】区分横断的な複合問題及び聴解試験
となっています。
一方、日本語教育能力検定試験のほうは、これまで以下の通りでした。
日本語教育能力検定試験の出題内容
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/R4syutsudai.pdf
- 試験Ⅰ: 原則として出題範囲の区分ごとの設問により,日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。
- 試験Ⅱ: 試験Ⅰで求められる「基礎的な知識」および試験Ⅲで求められる「基礎的な問題解決能力」について,音声を媒体とした出題形式で測定する。
- 試験Ⅲ: 原則として出題範囲の区分横断的な設問により,熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。
つまり、国家資格(登録日本語教員)の筆記試験と日本語教育能力検定試験の内容は、ほぼ同じであり、国家資格(登録日本語教員)の筆記試験対策として、これまでの日本語教育能力検定試験対策の勉強が有効であることが分かります。
また、日本語教育能力検定試験は、
「日本語教育能力検定試験の出題範囲の移行について」
日本語教育能力検定試験は、令和4年度の試験より「必須の教育内容」 (文化庁)に準じた出題範囲に移行しました。
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/R4syutsudai.pdf
とあるように、試験の内容を、より「文化庁の指針」に忠実になるように再編成したことからも分かるように、文化庁が学習範囲の指針(「必須の教育内容」)を明示している以上、国家資格であれ何であれ(大学での専攻であれ、民間の日本語教師養成講座での履修であれ)、日本語教育に関して何か試験を実施したら、どれも同じような試験にならざるをえない、と言えます。
- 関連記事:今後、日本語教育能力検定試験はどうなるか
検定試験対策のノウハウを国家資格(登録日本語教員)の筆記試験対策として提供
以上をふまえ、当『日本語教師養成講座 420時間 通信教育』では、これまで長らく行ってきた日本語教育能力検定試験対策(過去問解説など)で培ったノウハウを、国家資格(登録日本語教員)の筆記試験対策として、提供してきます。
筆記試験対策講座【受講方法】
1.ログイン
講座のお申込み手続きが完了した受講生には、「登録日本語教員筆記試験対策用検定試験問題解説」を入れた ドロップボックス(インターネット上にある共有ファイル)のURLとログインのためのパスワードをご案内します。
2.試験ごとのファイル
ファイル・メニュー
このドロップボックスの中に、日本語教育能力検定試験の過去問解説が、年毎に収納されているので、ご自分の学習したい項目に応じて、必要なファイルをダウンロードしてください。
ファイル内のコンテンツの一部
各ファイルは、ファイルにもよりますが、それぞれ151ページ~195ページほどあり、膨大な量で試験の過去問について解説がなされています。
「総合講座」をお申込みになられた場合は、一度に試験I、試験II、試験IIIのファイルが閲覧可能です。
講座を前後半に分けて受講される場合は、前半の一般講座では試験Iのみ、後半のマスター講座に進めば、試験II、試験IIIが閲覧できるようになります。
3.質問も可能
Eメールでのワークシート提出時に、試験内容について、分からない点があれば、添削講師に質問することが可能です。
但し、これまでの例では、この各資料に十分な解説・説明がなされているため、それを読めば、あまり質問は生じないようです。
4.日本語教育全書やレクチャー動画など
尚、元々、当講座は、文化庁のシラバスに基づいた日本語教師養成講座となっています。
特に、講座の後半では、主に『日本語教育全書』などを使って、試験の出題内容と重複する日本語教育に関する深い学習をおこなっていきます。
- 講座の後半部:日本語教師養成マスター講座【感想・体験談】
上記の過去問解説や紙テキスト以外にも、動画などの視聴覚教材を使って、多角的に日本語教育を理解するような構成になっており、講座を進めていけば、自然と国家資格(登録日本語教員)の筆記試験対策にもなるようになっております。
検定合格に動画が役に立ちました(受講生の声)
日本語教育能力検定試験に一発で合格しました。テキストが届いてすぐに、レクチャー動画を見ました。ここで見た内容のいくつかが、検定試験の勉強をしているときにとても役に立ちました。
また試験勉強中には何度かモチベーションが下がってしまうこともあり、そんな時にはこの講座の動画を見て時間を無駄にしないようにしていました。(東京ご在住の37歳女性)
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登録日本語教員(国家資格)筆記試験対策に関するQ&A
Q.実績
Q.日本語教育能力検定試験における実績を教えてください。
↓
A.実績のご参考までに、当講座受講生の、過去の検定合格者の声を以下のページにまとめてあります。
当講座が、国家資格(登録日本語教員)筆記試験対策の一助になれば幸いです。
Q.わからない点があったら質問できますか?
Q.他の『日本語教員試験対策セット』では、『本商品は、通信講座ではありません。そのため、テストの提出や添削、テキスト内容についての質問回答や個別指導などのサービス、修了証の発行はありませんので、あらかじめご了承ください。』と書いてあり、教材購入のみの一方通行の学習のようですが、こちらの講座では、学習中、分からないところがあった場合、質問することはできるのでしょうか?
↓
A.はい。当講座では、受講中、講師に質問するが可能です。
当講座では、ワークシートの提出を通じて、担当講師とやりとり(添削の授受)がありますので、その際に、不明な点・わからない点などを質問することができます。
こちらの『ワークシート』のページにて、受講体験者の感想などをご参考にしていただければ幸いです。
Q.いつまでに試験を受ければよいのか?
Q.現職の日本語の非常勤教師をしております。4年制の大学を出て、養成講座420時間を取得し、東京の日本語学校(法務省告示校)で非常勤として10年以上、教えております。今回「国家試験」では、おそらく「応用テスト」のみを受験することになると思い、これから勉強し直していきたいと思っておりますが、試験は来年4月になるとすぐに受験しなければならないのでしょうか。間に合いますでしょうか。
↓
A.上記の文化庁公表の経過措置の図を見ての通り、該当者は、経過措置期間中(~2029年3月31日)までに試験にパスすればよいのかと存じます。
ですので、2024年から勉強を始めれば、比較的時間的余裕(5年間)はあることになります。経過措置の期限が近づくにつれ、精神的余裕がなくなってくるので、早めに勉強は始めたほうがよいでしょう。
Q.大学で専攻済の未経験者は応用試験だけでよいか?
Q. 国家資格になると知りました。大学で副専攻で、日本語教員講座を終了してます。その後全く経験ありません。このような場合、応用試験が必要ですか?(九州ご在住の45歳女性)
↓
A. 上記『旧有資格者および現職者の経過措置中の資格取得ルート』または、こちら『登録日本語教員(日本語教師の国家資格?)になるには』内の、「旧有資格者・現職者の場合」(経過措置)の項目をご参照ください。
それ以前に、その大学での専攻が「必須の50項目」を満たさない場合は、ゼロスタートになる(経過措置には該当しない/経過措置は受けられない)かと存じます。
「必須の50項目」とは、「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)改定版(平成31年3月4日)文化審議会国語分科会」掲載されたものであることが指定されていますので、平成31年(2019年)以前の、古い「大学での専攻」や「古い日本語教師養成講座」での履修は、この「必須の50項目」を満たしていない可能性が高いです。
最新の大学の専攻であっても、「必須の50項目」に必ずしも【対応済】とはなっておらず、【検討中】と未対応な大学もあったりしますので、すべての大学での日本語教育の専攻が資格を満たしているとは限らない・・・という落とし穴があるので、大学選び、大学のコース選びには注意が必要です。
ご自分の専攻や講座修了が、「必須の50項目」を満たしているのか否かは、出身大学や修了講座運営元、あるいは文化庁にお尋ねください。
Q.どのような方がこの日本語教師養成講座を受講していますか?
Q.こちらの通信の日本語教師養成420時間総合講座は、国家資格(登録日本語教員)の筆記試験対策も含まれるとのことですが、どのような方が受講されていますか?
↓
A.老若男女、様々な方が受講されていますが、国家資格に関して、当日本語教師養成講座の受講動機を一部、ご紹介します。
登録日本語教員(国家資格)の筆記試験に挑戦するため
登録日本語教員(国家資格)の制度が始まるといわれる中、今年の日本語教育能力検定を逃したため、来年度の筆記試験に挑戦したいと考えております。独学では不安な点が多いため通信の講座を受講したいと考えております。よろしくお願いいたします。(福岡県ご在住の21歳女性)
上記のように、
- 独学では不安を感じる方
- 一通り、全般的に学び直したい方(以前の学習からブランクがある方など)
などが、当日本語教師養成講座(通信)を受講されています。
【この日本語教師養成講座の その他の教材サンプル】:
- 総合講座ガイド(学習の手引き)
- Spoken Japanese Beginners1&2
- 日本語教師指導要綱(教師マニュアル)1&2
- 解説動画と解説音声
- 日本語教育全書
- 基礎口語日本語
- 日本語教授直接法
- ワークシート(一般通信・マスター講座)
- 教え方 実践動画「英語を使う間接法」「直接法-実習生デモンストレーション」
- [添削方法]:Eメール添削方法について
- [解説指導]:オンラインでの日本語の教え方
- [修了証明]:修了証書