オーストラリアはシドニーの2つの幼稚園で8週間、幼稚園ボランティア活動をされた、大学生のSEIKOさんの体験談をご紹介します。
幼稚園ボランティア8週間参加
- 参加者: SEIKOさん(21才)大阪の大学生
- 派遣先: オーストラリア・シドニー
- 派遣園:2つ(日本人運営と現地幼稚園:4週間ずつ)
- 活動期間:8週間(2月上旬~3月末)大学の春休みを利用
- 参加前の英語力: ビギナー
- 日本での幼児教育経験:大学で専攻中
- 海外経験:アメリカに2週間ホームステイ
- これまでのボランティア経験: なし
参加した理由
Q1.SEIKOさんはどうして幼稚園ボランティアに参加したのですか?
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私は将来、幼稚園教諭になりたくて、大阪の大学で幼児教育を専攻しています。3年生になり、日本の幼稚園での初めて教育実習も経験したのですが、現場を経験したり、大学でいろいろと学んでいるうちに、多様化する日本の幼稚園の現状や、将来の職業について迷いや不安も出てきました。
そんなとき、「教育を通じての国際交流」ということで、説明会に参加させていただき、海外の幼稚園を気軽に体験できる「幼稚園ボランティア」というプログラムで、気軽に海外の幼児教育に触れる機会をもてるということを知りました。
今、日本では幼児期からの英語教育なども取り入れられ始めているので、「日本だけじゃなく、英語圏での幼児教育について学んでみたい。」、また、「今まで自分が訪れたことがない環境で、留学も兼ねてボランティア活動をすることによって、今の迷いを払拭できるかもしれない」・・・そんな希望をもって大学の春休みを利用して、オーストラリアの幼稚園ボランティアに参加しました。
事前の説明会
Q2.幼稚園ボランティアの説明会はどうでしたか?
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説明会では具体的な資料をつかって説明していただき、一番不安だった、「英語力がなくても参加できるか?」という不安を解消することができました。また、出発までの段取りがわかったので、具体的な手続き開始のきっかけにちょうどよかったです。
活動した園は?
Q3.SEIKOさんは、どこの幼稚園で活動されましたか?
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私はいろいろな幼稚園を経験したかったので、計8週間のシドニー滞在中、はじめの4週間をシドニーの日本人が運営する幼稚園、後半の4週間を、同じくシドニーの現地幼稚園(キンダーガーテン)で活動できるよう、手配していただきました。
活動日数や時間帯
Q4.幼稚園の活動は週何日?活動の時間帯などは?
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どちらの幼稚園も、月曜日から金曜日の週5日、9:00~15:30頃までボランティア活動しました。
幼稚園の感想
Q5. オーストラリア(シドニー)の幼稚園はどうでしたか?
【日本人運営の幼稚園】
まず、シドニーの日本人の先生がいらっしゃる幼稚園ですが、日本とオーストラリアの教育の特徴を両方取りいれた幼稚園で、とてもユニークでした。オーストラリア人の園長先生と日本人の園長先生がいらっしゃり、1つのクラスにも日本人の先生とオーストラリア人の先生がいるという、複数担任制をとっており、園児たちは、日本語と英語の両方の言葉に触れながら、のびのびと育っていました。オーストラリア人と日本人のハーフの園児が多かったです。
日本で、日本の幼稚園での教育方法や教育観しか学んだことのない私にとっては、とても魅力的で、理想的な園のように感じました。また、こんなに小さい頃から英語と、そして日本語の飛び交うバイリンガルな環境で学んでいる子どもたちがうらやましくもありました。こんな環境が日本の幼稚園にも自然と作れればいいな、と思いましたし、また、将来、自分が母親になったときにも、こんな環境で子どもを育ててみたいな、とも思いました。
【現地幼稚園】
後半の4週間を過ごした現地幼稚園も、予想に反して、とても過ごしやすかったです。オーストラリア人の女性園長先生はとてもフレンドリーで、私を週末に夕飯に招待してくれたり、と暖かく迎えてくれました。
また、地域の方々もボランティアで園にお手伝いにきてたり、バザーを開いたり、と地域と園との相互の貢献度が高いように感じました。
あと、園児が50人くらいで、オーストラリアは、日本の幼稚園より小規模な幼稚園が多いそうです。園児は白人系の子を中心に、中国やインドなどのアジア系や中東系など多民族な構成でした。
どちらの幼稚園も、オーストラリアのすばらしい自然の中で、子どもたちは自由に遊び、学び、先生たちもその子どもたちの個性を十分に生かしていこうという姿勢でのぞんでいて、その教育の仕方は、私にはある意味、衝撃的でしたし、幼稚園教諭としてだけでなく、私的にも、将来の参考になりました。
ホームステイについて
Q6.ホームステイはいかがでしたか?
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ホストファミリーには、とても親切にしていただき、オーストラリアの普通の家庭生活というものに触れることができました。オーストラリア生活は初めてだったのですが、戸惑っている私に、ホストマザーはいっしょに近所のスーパーに買い物に連れていってくれたり、適切なフォローや気遣い、アドバイスをしてくれました。毎日、元気に幼稚園でのボランティア活動に取り組むことができたのは、やはりホストファミリーのサポートがあったからだと思います。
苦労したことなど
Q7. 現地で大変だったこと・不安だったことはありますか?
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最初は英語が不安でしたが、まわりみなさんの理解もあって、なんとかなりました。あと、幼稚園の帰り道、道に迷ってしまったのですが、現地の日本人スタッフの方に電話して、助けてもらいました。また、日本から携帯電話を持っていったのですが、充電器の規格が合わず、これまた現地スタッフに助けてもらいました・・・すみません。
2ヶ月参加した感想
Q8. 2ヶ月(8週間)の活動はいかがでしたか?
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出発前は「2ヶ月は長いなー」、と心配していたのですが、終わってみれば、8週間は、あっという間でした。参加前に思っていた通り、いや、それ以上の成果があったように思います。
現地での教育方針に触れ、戸惑うことやびっくりするようなことがたくさんありましたが、すべてが目からウロコ。やはり、幼稚園教諭という道に将来進んでいこうと私に決心させるような体験でもありました。
アドバイス
Q9. これから参加されるみなさんにアドバイスを。
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私は英語が、全く自信なかったのですが、電子辞書片手に、つたない英語でもホストファミリーや先生方と会話をするように努め、日本語と違う言語を話す人たちと、英語を介してコミュニケーションすることの楽しさを学んだように思います。また、幼稚園でのボランティア活動や、ホームステイ滞在、シドニーのローカルの地域の人たちとの活動を通して、人と人とのあたたかい触れあいを経験できました。わからないことは「わからない!」とハッキリさせて、早めにまわりの誰かに相談してみることと、とにかく「なんでもやってみよう精神」で、自分から1歩踏み出して、何が起きても楽しむように心がけるといいと思います。
最後に
Q10. SEIKOさん、ありがとうございました。
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こちらこそありがとうございました。出発までサポートしてくださったスタッフのみなさん、現地でご迷惑かけたスタッフの方、そしてホストファミリーと幼稚園の先生方に感謝しています。ありがとうございました。
私はまた日本でのふだんの大学生活が始まり、残りの学生生活、幼稚園教諭を目指してがんばっています。
上記の幼稚園ボランティア活動をするには、こちらの幼稚園ボランティア募集要項の応募資格や参加条件を満たす必要がございますので、その募集要項をよくご参照ください。
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