日本語教師海外派遣プログラムにてカナダで活動をされているみなさんは、現地でどのように英語力を向上させているのでしょうか。
「お客様留学(語学学校のお客様)」である一般の語学留学とは異なり、日本語教師アシスタントは日本人がほとんどいない/日本人がほとんど行くこともないような、「本当の現地」の完全アウェイの環境で活動します。
しかもアシスタントとはいえ、教師の一員として責任あるポジションを担いますので、緊張感や責任感がある分、リターンも多くなります。
当ページではみなさんの毎日の切磋琢磨の様子をご紹介します。
現在、活動中~これから参加されるみなさんのご参考になれば幸いです。
カナダで日本語を教える活動を通じての英語習得術
VSBのESLを活用
毎週月曜日19:00~2時間半のVSB(Vancouver School Board:バンクーバー教育委員会)のESLクラスに通っています。でも英語が話せることが前提の「いかに効果的に話すか:Speaking Effectively」のコースなので、レベルが高く、何とか付いていっている・・・といった感じです。バンクーバーに移民してきて、生活がかかっている生徒が多く、真剣さが語学学校と違い、刺激的です。がんばります。(SSさん、カナダ・バンクーバーのコミュニティスクールで日本語教師アシスタント)
銀行口座開設などとにかく自力でなんでも
とにかく日常生活の身の回りのことはとりあえず何でも自分でやってみるようにしています。先日はこちら(カナダ・トロント)で銀行口座を開設してみました。日本語教師アシスタントはボランティアなので、収入があるわけではないので銀行口座を作る必要はないのですが、こちらでの生活費を現金で持ち歩くのも不安だったのと、口座開設に興味があったので作ってみました。
日本の銀行はカウンター越しの接客で口座を作りますが、カナダでは銀行内の担当者の個室に案内されて作るのでVIPになった気分でおもしろかったです。カナダで口座開設するには身分証明書が2つ必要。通常は、パスポート、クレジットカード、国際運転免許証のうちの2つがあれば大丈夫のようです。もちろん全部英語で手続きがおこなわれたのでちょっと緊張しましたが無事に作りました。口座開設など現地の留学エージェントさんに委託する人もいるようですが、せっかく現地の生活や慣習を経験するチャンス。できるだけ自分でやれば、英語を使う機会も増えるので、自分でやらないともったいないと思います。(SOさん、日本語教師海外派遣カナダにてオンタリオ州トロント郊外のセカンダリーで活動)
※[参考]ちなみにバンクーバーには日本語対応の銀行もあります。→TD(トロントドミニオン)銀行(http://www.tdcanadatrust.com/japanese/)
フリーペーパーを読みあさる
カナダでは街角のスタンドで無料配布されているフリーペーパーが充実してるので、読みあさってます。芸能関連だけでなく、普通のニュースや天気予報も充実してて、何よりも普通の新聞よりも手ごろなサイズなのがよいです。日本のフリーペーパーは結構、広告・広告してる気がしますが、こっちのは読み物としても充実してると思います。なので街角のスタンドのフリーペーパーは、朝取りに行かないと昼頃にはなくなってしまいます。電車の中などで読んでるのが、カナディアンの日常の風景となっています。(EYさん、カナダ・トロント郊外の小学校でボランティア活動)
CBCを聴く
カナダに来て思ったのは、やっぱりカナダの英語はなまりも緩やかで聞きやすい、ということ。でもやはりカナダ人同士の会話は早すぎてついていけないので、ホストマザーのススメでカナダの公共国営放送ラジオCBC(カナダ放送協会 :Canadian Broadcasting Corporation)のニュースを聴くようにしてます。日本のNHKみたいなもんですね。で、ニュースを聴いた後、ホストマザーにどのくらい理解してるか質問してもらって、理解度や文法などをチェックしてもらってます。おかげでニュースや天気予報はこの約2ヶ月で(注意して聞いてれば)8,9割がたわかるようになりました。目標はやはり人気番組、カナダのアイスホッケーNHL中継の“Hockey Night in Canada”が聴き取れるようになること。その前にアイスホッケーのルールも覚えないといけないんですけどねぇ。(KGさん、カナダ・ノースバンクーバーのセカンダリーで活動)
他の人の言葉に耳を澄ましてシャドウイング
他の人が話している言葉の中に自分の知らない表現をみつけるよう努力し、見つけたらそれをそのまま口に出してみて覚えるようにしています。これを影のようなシャドウイング(シャドーイング)という英語習得方法らしいです。(AHさん、日本語教師海外派遣プログラムのカナダにてマニトバの高校で活動)
他のクラスやテストの採点もお手伝い
日本語のクラスだけでなく、空き時間はESL(English as a Second Language:英語を母語としない人用の英語クラス)の授業に参加したり、テストの採点を積極的に手伝うようにしてます。テストの採点をしていると、他人の間違いをみて、自分も修正できるので、とても効果があります。他人のふりみてわが身をなおせ、ですかね。(EUさん、日本語教師海外派遣・カナダにてウィニペグの高校で活動)
TVドラマがオンタイム!
こちらカナダはお隣さんがアメリカとあって、アメリカのテレビドラマがオンタイムで見れます!“24”や“ER”などはもちろん、“ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ(Sarah Connor Chronicles)”など、日本ではまだ知られていない最新のTVドラマもどんどん放映され、毎週目が離せません。再放送も週何回かあって、何度も見てると自然と何言ってるかわかるようになってきました。日本だとどうしてもDVDで見たり、って感じでしたけど、カナダは便利ですね。(EWさん、カナダ・ビクトリア郊外のミッション系私立校で活動)
Language Exchange Partner 1
ホストマザーの姪っ子さんにLanguage Exchange Partnerになってもらい、週3回、私は彼女に日本語を教え、彼女は私に英語を教えてくれてます。Language Exchange Partnerの長続きのコツは同姓(女性なら女性)にパートナーになってもらうことのようです。(MKさん、カナダ・オタワの中高校で活動)
Language Exchange Partner 2
ラッキーなことに以前、日本で英語の先生をしていた女性の方とLanguage Exchangeをすることになりました。彼女は日本語はベラベラというわけではありませんが、日本的感覚は多少わかっていて、とても勉強しやすいです。日本とカナダの共通するニュースや話題、映画などを中心に、毎週、Exchangeしてます。(KMさん、カナダ・ケロウナの小学校でボランティア活動)
他の学年も積極的にお手伝い
日本語の授業をやっていないgrade1のクラスにもお手伝いに行くようにしてます。子どもが単語を読むのを手伝うとき、‘th’や母音を切って発音していくヒントをあげるので、私の発音の練習にもなっています。(USさん、カナダ・ダンカンの私立小中高一貫校で活動)
活字
(会話は日常生活でなんとなってるので)とにかく活字に触れるように心がけています。といっても新聞をじっくり読む時間もないので、興味あるcomicと映画情報、“Disaster”“Incidents”などはとにかくかかさず読むようにしてます。そうするとTVのニュースを見ていても、なんとなくわかってくるようになりました。(FTさん、カナダ・バンフ近郊の小学校で活動)
TOEICの問題を解きまくる!
「話す・聞く」は結構、日本語教師アシスタントとしての活動中にできているので、TOEICの問題集を使って、文法的な部分の補強をしています。さ来月、TOEICを受ける予定なので、その勉強も兼ねています。(MIさん、カナダ・トロントのセカンダリーでアシスタント活動)
親代わり?
ホストシスター(3歳と6歳)に、夜寝る前に、家にある絵本を読んであげてます。絵本はスッと頭に入ってくるので、私の勉強にもいいし、何よりもホストマザーに感謝されてます。(KDさん、日本語教師海外派遣カナダにてバンクーバーのセカンダリーで活動)
学校の先生に聞く
派遣校のresourceの先生に、ESLのテキストを書くのが“本業の”先生がいて、その人に自分が書いた文章を添削してもらってます。プロなので、やはり指摘が的確です。(カナダ・バーナビーの私立セカンダリーでボランティア)
日記と聖書
毎日、英語で日記を書いてます。あと、近くの教会の無料のGirls Bible Studyに参加してます。聖書は難しくて半分寝てしまってます・・・^^;)が、その後の同世代の女の子とのおしゃべりとsweets&Hot Teaが楽しくて楽しくて・・・(INさん・日本語教師海外派遣カナダにてオンタリオ州オシャワのセカンダリーで活動)
関連Q&A
Q.英語力を上げられる日本語教師の活動先はカナダだけ?
Q. ふつうの語学留学とは違い、現地にドップリ浸かれる日本語教師アシスタント留学に非常に惹かれているのですが、英語力を上げられる活動先はカナダだけですか?他の国はありませんか?
↓
A. いいえ、日本語教師アシスタントの派遣先はカナダだけではありません。むしろオーストラリアやニュージーランドのほうが日本語教育が盛んですので、オーストラリアやNZのほうが参加者も多いです。日本語教師アシスタントの活動における英語力向上に関しては、こちらのオーストラリアの英語習得術や、ニュージーランドの英語習得術のページをご参照ください。
Q.カナダの学校で日本語教師として活動するには?
Q1. 上記の皆さんのように、カナダの学校にて日本語教師活動をしたいのですが、どうすればよいですか?
↓
A. 上記の英語をブラッシュアップされている皆さんの活動は、日本語教師海外派遣プログラムのカナダに参加された方々のものです。よって、こちらのカナダの募集要項記載の応募資格や参加条件を満たし、なおかつ選考に合格していただく必要がございますので、詳細はそちらの募集要項をご参照ください。
上記の日本語教師ボランティアではなく、有給の日本語教師としてカナダで働きたい場合は、需要も少なく非常に難しいことではありますが、こちらのカナダで日本語教師になるには?をご参照ください。求められる資格や求人、アルバイト情報などをまとめてあります。
Q.カナダにいながら日本語教師を専門的に学ぶには
Q2. カナダで日本語を教えることになったのですが、実際やってみると、かなり難しいことがわかりました。日本語を話せることと外国人に教えることはまったく違うんですね。カナダにいながらノウハウを学べる方法はないでしょうか?
↓
A. 外国人にプロとして日本語を教える職業を日本語教師と言いますが、その日本語教師になるための勉強をすれば、自ずとご要望のノウハウは習得できます。
そのノウハウをカナダにいながら通信教育で学べるのが、こちらの日本語教師養成講座 420時間です。
カナダでも即役立つ英語で日本語を教える「間接法」も学べ、文化庁の「日本語教員養成において必要とされる教育内容」のシラバスに基づく学習内容を履修します。テキストと動画などを元に、通信(Eメールなど)で学習していくので、ワーキングホリデーなどでカナダを移動していても受講を続けることができます。
教材テキストに含まれる「教師指導要綱」などは、そのまま日本語教師のマニュアル本として使えるようにもなっているので、重宝することでしょう。
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