カナダ 日本語クラスのコース概要
カナダでの日本語教師ボランティアのみなさんが活動する学校(派遣校)は、日本語の授業がカリキュラムに組み込まれている学校か、または日本語のクラスがなくても、日本語教育に熱心、または日本文化に関心が強い学校になります。
カナダで日本語クラスがあるのは、基本的にセカンダリースクール(日本の中学・高校に相当)ですが、そのコースの内容について簡単にご説明します。
コースは、
(2)Japanese 10
(3)Introductory Japanese 11
(4)Japanese 11
(5)Japanese 12
・・・の5つがあり、段階的に日本語を学べるようになっています。
(1) Japanese 9
Japanese 9は、日本語と日本文化の入門コース。このコースのゴールは、日本語を話す・聞く・書く・読むことに慣れることで、日常の場面において初歩的な日本語でのコミュニケーションができるようになることです。コースの終りには、すべてのひらがなとある程度のカタカナの読み書きが流暢にできるようになることを目指します。日常の場面の例として、挨拶、自己紹介、学校、一日の活動、食べ物、電話などです。
(2) Japanese 10
Japanese 10は、Japanese 9に続いて日本語の理解力を高めていきます。Japanese 9で習った場面を復習しながら、新しい場面にも挑戦し、語彙を増やします。テキストは、Japanese 9で使ったものの後半を使ったり、シリーズの2冊目を使用することが多いようです。最終的には、全てのひらがなとカタカナと初歩的な漢字をマスターします。場面例として、家族、一日の日課、趣味、買い物、食事、アルバイトなどです。
(3) Intoductory Japanese 11
Introductory Japanese 11は、Japanese 9と10が統合した集中コースです。
(4) Japanese 11
Japanese 11は、これまで学んだことをベースに語彙や表現を増やし、さらに複雑な文章の構成が作れるようにします。またさらに漢字を学びます。勉強する場面例として、学校、家族、日課、趣味、約束をする、旅行をする、食事をする、アルバイト、電話などです。
(5) Japanese 12
Japanese 12は、高校で学ぶ日本語の総仕上げのコース。語彙と表現力をさらに増やし、高度な漢字を学びます。最終学期の終りの6月には、Provincial Examと呼ばれる州の統一テストがあります。またこのコースでは、日英辞書を使うようになります。場面例としては、Japanese 11で使った場面に将来の計画という項目が加わります。
以上が、カナダのセカンダリースクールでの基本的な日本語コース概要です。
日本語を学ぶカナダの生徒たちは、会話力が強く、どちらかというと読み書きがチャレンジとなっているようです。(日本人の英語学習とは“逆”ですね。)
日本語教師アシスタント・ボランティアの皆さんは、授業中には生徒一人一人の理解度を見て、遅れている生徒を指導したりします。
カナダの生徒たちは、日本の子どもたちと違って、わからなければ積極的に質問をしてくる場合が多く、日本語ボランティア教師の方たちもその点は指導がしやすいようです。
▼カナダへ年3回(1月/3月/9月)出発
■カナダ日本語教師ボランティア【募集要項】
■カナダの日本語教師アシスタントの学校生活
■カナダの日本語教師アシスタントの授業風景