日本語教師アシスタント・プログラムでの日本語教師アシスタント参加の効能(メリット)の1つに、日本人があまりいない(行かない)現地の人のみに囲まれた、英語漬け環境の中で、しかも責任あるポジションを担っていきますので、一般的な語学留学などよりも英語力が向上するという点があげられます。1年間参加すれば、TOEICが100~300点アップも珍しくありません。
<英語の「1000時間理論」>
英語(に限らず外国語全般)は1000時間、集中的に話したり聞いたりすると、ある程度話せるようになる、と言われています。
1000時間と言えば、海外に住んで、1日8時間、英語に触れたとすれば、3,4ヶ月ほど。日本語教師ボランティア参加者のみなさんからもよく、「1学期(約3ヶ月)が終わった頃から、英語に抵抗がなくなってきた。英語(英語脳)で考えるようになった。」といった言葉が聞かれます。
現地到着後、最初の2,3週間を過ぎて、生活に慣れてきた頃から3ヶ月が経つまでが、一番、「語学の壁」に苦しむ頃。でも逆に言えば、3ヶ月頑張れば、一皮むけた自分を実感できるはず。
ぜひみなさん、まずは「3ヶ月をクリア」することを目標に、がんばってみてください。
それでは日本語教師アシスタントの参加者のみなさんが、現地で実際、どのように英語習得に切磋琢磨しているのか、ご紹介します。
日本語教師アシスタントの活動校は一般の高校留学生なども受け入れているところが多く、日本語教師アシスタントのみなさんは、ESLなどの外国人向け英語のレッスンを無料で受講できたりもします。語学留学よりも断然、お得ですよね。
英語で日記。絵本の音読
英語で日記をつけるようにしてます。そうすると、今日、わからなかった単語やいいたかったけど表現がわからなかった言い回しを思い出せるので復習効果があり、goodです。あと、ホームステイのホストシスター3人の絵本を借りて、毎日、「音読」してます。音読すると、なんとなく読み飛ばすこともなく、潜在意識にすりこまれるので効果的だとESLの先生にアドバイスもらいました。(KYさん、NZオークランド郊外のカレッジで日本語教師ボランティア)
英語環境にどっぷり
ホストシスターのおかげ(?)で、NZ slangやswear wordはかなりうまく使えるようになってきたかと・・・でもこれって英語の上達でしょうか??あと、日本からもってきたノートPCが壊れたのでホストファミリーのを使わせてもらってます。日本語が使えないので英語でmailすることが多くなり、これはこれでよいかな、と。日本語クラスで日本語を教えるときと、週1回の日本への電話以外は日本語を使わないようにしています。町で日本人をみかけても、極力、距離を置くようにして、英語だけの環境を保つようにしています。(YYさん、ニュージーランド・ロトルアのセカンダリーで日本語教師アシスタント)
ホームステイを転々とする
ホームステイ先(ホストファミリー)を1ヶ月ごとぐらいに変えるようにしてます。いや、特に何か嫌なことがあったわけでもなく、ただ気分転換に(笑)。2,3ヶ月たったらまたもとのホストファミリーにもどったり。ニュージーランドは移民の国なので、チャイニーズ系やインド系、ドイツ系やイギリス系、マオリ系など、いろんなルーツのファミリーがいて、おもしろいし、これこそNZの現地でしか体験できないことだと思います。結局、英語ってナマモノだから、文法とか理論を語学学校や英会話学校で習ったってダメで、こうした混沌とした民族のバックボーンや現地の文化を身をもって体験して、しゃべり倒して はじめてコミュニケーションのツール(道具)としての「本当の英語」がわかってくるもんだと最近ヒシヒシと感じてます。(AEさん、NZ南島のクライストチャーチのセカンダリーで日本語教師アシスタント)
他の先生をマネる
日本語クラスの空き時間は、フランス語とか社会とか理科など、他の課目の授業に積極的にジョイントし、その先生の教え方や英語表現、言葉(ティーチングイングリッシュ)を一言一句メモリ、あとでシャドウイングして自分の言葉にしています。きちんとした表現をマスターすると、次の私の日本語の授業でも明らかに生徒の反応が違うのでおもしろいです。
(SGさん、ニュージーランド北島ロトルアのセカンダリーで日本語教師アシスタント)
ESLを活用
空き時間を利用して、ESLの授業に毎日かかさず出席してます。内容はかなりやさしいのですが、少しでもListeningが上達したいので・・・中学時代に習うような基本中の基本の英語から徹底的に復習していってます。(※ESLとは、English as Second Language の略で、NZにやってきた留学生や移民の子どもなど、英語を母語としない人達のための英語の授業です。)(YAさん、NZオークランドのセカンダリーで日本語教師アシスタント)
英語でパズル
ホストマザーが学校の図書館の司書をやっているので、私のレベルに合った英語の本を尋ねたら、幼児用の単語のパズルゲームを紹介してくれて、思いのほか楽しくて、かたっぱしからやってます。「子ども用だから」とか変なプライドは捨てて、なんでもどんよくにトライすることが英語力向上だとわかりました。マザーに感謝です。(YUさん、NZタラナキの私立小中高一貫校で日本語教師アシスタント)
「生徒の私のマネ」が反面教師
日本語クラスの子どもやホストシスター、ホストブラザーが、私の英語のマネをいつもします。彼女たちにとったら「私の英語ってそんなに変なんだー」とがく然としてます。でも語学学校に行ってた時は、まわりがみんな英語を母語としない人たちばかりだったので、自分の英語の「変さ」に気づくことはなかったので、やはりネイティブスピーカーに囲まれて生活することは大切だと思いました。子どもたちにはしつこく私の英語のどの部分がどう変か?聞くようにしてます。彼女たちは暇なので・・・利用してやる!!(SAさん、ニュージーランド・ネルソンの小学校で日本語教師アシスタント)
ニュース番組を徹底的に
ふつうの会話はだいぶ難がなくなってきたので、もう一歩英語力を上達させるために、(NZの)夜のNews番組をビデオに録画し、それを理解するまでに何回も聴くようにしてます。ニュースは時間が短いし、キャスターはなまりのない英語をはなすので、オススメです。あと、次の日に、そのニュースのネタを話題にできるのもいいです。(EIさん、ニュージーランド・レイクタウポ近郊のセカンダリーで日本語教師アシスタント)
パーティーを利用
同僚の先生宅やご近所さん、ホストファミリーの親戚のうちなど、毎週末必ずどこかで開かれるパーティーに必ず顔を出すようにしてます。結局、不特定多数の人としゃべり倒すことが英会話の上達のこつだと思いますし、いろんな人と会うと、世界が広がるし、気分転換にもなります。あと、パーティーに参加すれば、食事代もお酒代も浮きます(笑)。(KKさん、NZ南島クライストチャーチのセカンダリーで日本語教師アシスタント)
英語でCOOKING
週に3回は英語の料理本を見ながらCooking and Bakingをしています。辞書を片手にがんばっているので、英語力向上になっているはず・・・! こっちの料理も覚えられるし、ホストマザーは喜ぶやらで、いいことずくめです。(MIさん、NZマールボロのセカンダリーで日本語教師アシスタント)
図書館とホストマザー
学校の図書館によく行くので、日本で読んだことがある本を見つけて(読んだことがない本は難しい)、英英辞書を片手に読んでいます。あとは(以前、語学学校で英語を教えていた)ホストマザーが土日以外の毎日の食後の20:00から1時間、マンツーマンで英語を教えてくれることに。ニュージーランドのTVドラマやニュースなどをネタにレッスンを受けてます。(THさん、ニュージーランド・ウェリントン郊外の高校で日本語教師アシスタント)
「10人kiwiの友人を作る」が目標
日本語教師アシスタントとしてNZで活動開始時に決意した、“10人kiwiの友人(飲み友達)を作る”という目標に向かって、人の輪に入っていこうともがいています。自分の英語力のなさの恥じは捨て、とにかくしゃべり続けないとなぁ、と思ってます。(KTさん、ニュージーランド北島ウェリントンのカレッジで日本語教師アシスタント)
学校をうまく活用
学校のESOL(English for Speakers of Other Languages):英語を母語としない人々のための英語の授業に参加することにしました。早速、授業の空き時間を利用してForm3の授業に生徒に交じって勉強してます。(AEさん、ニュージーランド南島クライストチャーチのセカンダリーで日本語教師ボランティア)
とにかくしゃべりかける
授業の空き時間や、昼休みなどにとにかく生徒や先生に話しかけるようにしてます。「週末は何するの?」とか、「週末は何したの?」とか。生徒は何とかなるのですが、問題は職員室。なかなか輪に入りづらいので、一人でいる先生を見つけては話かけるようにしてす。(THさん、ニュージーランド北島オークランドのカレッジで日本語教師アシスタント)
■ニュージーランドで日本語教師になるには?
■ニュージーランド日本語教師アシスタント募集校|授業風景|学校生活
関連Q&A
日本語教師へステップアップしたい
Q. ニュージーランドで日本語教師アシスタントを始めて早2ヶ月が経過しました。毎日、忙しいながらも充実した生活を過ごしています。ここに来て生活に少し余裕が出てきたのと、もっと本格的に日本語教師の勉強をしたいと思うようになりました。NZで日本語教師アシスタントをしながら日本語教師について学べるよい手立てはございますでしょうか?
↓
A. はい、こちらの日本語教師養成講座420時間の通信教育でしたら、ニュージーランドにいながら、文化庁のシラバスに基づいた日本語教師の勉強をすることができます。日本語教師アシスタント活動中の夜や週末の時間など、1日1,2時間程度でも無理なくコツコツと勉強できるかと存じます。当講座では、ニュージーランドでもすぐに役立つ英語で日本語を教える間接法も学習しますので、現在活動されている教壇でもすぐに重宝することでしょう。教師指導要綱は、そのまま教本マニュアルとしても使えます。
教材がお手元に届いた後は、Eメール等での添削指導になりますので、もし途中で引っ越しをしても受講継続可能です。