猫カフェ日本語学校

巷には日本語学校が乱立していますが、ふと海外に目を転じてみると、工夫を凝らした、個性豊かな日本語教育機関というものが存在します。

猫カフェ?

例えば、中国には猫カフェのような日本語スクール(語学学校)があり、そこで日本語教師として働く、という選択肢もあります。

この学校のオーナーさんが、単純に「猫が好き」というのもありますが、生徒の学習意欲が持続するように、いろいろと工夫が凝らされていますし、何よりもシンプルに、働いている先生も、通っている学生も楽しそうです。日本語教師としての原点がここにあるような気がします。

「中国のシリコンバレー」と呼ばれる深圳(深セン)にあり、若者が多く集い、生き生きとした勢いがある街であることが、動画からもうかがえます。

世界は広く、そしておもしろい

日本語教育機関の割合

日本国内の日本語学校は、画一的で、あまり個性が感じられないところが多いです。採用条件も同じ、学生層も大差なく、毎年、同じことの繰り返し・・・そのため、キャリアアップも給料アップもたかが知れ、知らず知らずのうちに守りに入り、内向きな日本語教師になりがちです。

特に法務省の告示基準(新基準)が始まってからは、一層、この傾向が強まり、日本語学校にあまり個性が感じられなくなってきています。

日本国内の少子高齢化による労働者不足のためのビザ緩和で、語学習得というよりかは、就労ビザ目的で通う外国人も増え、まるで日本語学校は、単純労働者輩出のためのベルトコンベアーの一輪のようになりつつあります。

【国内の日本語学校】

  • 集客は現地ブローカー頼みなので個性を出す必要がない
  • 法務省の規定があるので個性を出しづらい

このような単調かつ閉鎖的な環境に耐えられずに、すぐに辞めてしまう日本語教師も多いようで、ネット上にも国内組日本語教師の悲惨な叫びが散見されます。

何のために、何を求めて日本語教師になったのか・・・最近、見失いつつあるように感じる方は、一度、今閉じ込められている枠を飛び出して、少しでも面白そうと感じたところで働いてみてはいかがでしょうか。

そこにまた新しい自分、新しい人生、新しい日本語教育が見えてくるかもしれません。