日本国内および海外での日本語ボランティア活動をおこなっている教室や団体を以下、まとめてあります。
国内
日本語ボランティアが活動する日本語教室情報
【日本全国のリスト】
日本国内においては、基本的には、各地域の国際交流系の「公益財団法人」が、地域に住む外国人のための日本語教室を開催していたり、ボランティア募集など、関連する情報提供をおこなっている場合が多いです。
その他、
- 内閣府 日本語学習・日本語教室関連情報一覧
http://www8.cao.go.jp/teiju-portal/jpn/nihongo_gakushu.html - 日本語教室検索ネット
http://www.nihongogakkou-web.info/
といったリストなども参考にされるとよいでしょう。
「外国人に向き合った際、まず何から教えればいいかわからない」そんな時に最初の一歩を踏み出しやすくしてくれる本著。
どうやって対話活動を促進するか、30以上の具体例を挙げて、何を準備してどう展開させていけばよいか、イラストとともにわかりやすく示されています。
巻末のほうのワークシートはそのまま拡大コピーして使えたり、絵カードや疑問詞カードなど便利ツールも付いています。
海外
ボランティアを求人として募集するケースも
国は様々ですが、ボランティアを求人募集という形で募られているケースもあります。やはり日本語の需要が高いのはアジア諸国が多くなります。
欧米圏では、有給の日本語教師の求人は、需要も少ないこともあり、ほとんどありませんが、無給ボランティアであれば、欧米圏での募集も散見されるのが特徴の1つです。その理由は、欧米圏は失業率が高く、有給の職は国内雇用が優先である(外国人にはビザが発給されにくい)のに対し、無給ボランティアであれば、国内雇用を阻害しないので受け入れやすい、といった背景があるためです。
海外日本語教師アシスタント・ボランティア(留学プログラム)
現地の小中高校などで、日本語の先生のアシスタントとして活動する留学プログラム(有料)です。
日本語の需要が少ない欧米圏ですが、オーストラリアとニュージーランドは、長年にわたって日本語教育がなされており、比較的ボランティアが活動できる環境が整っています。
無給ではありますが、参加者にとっては、
- 英語力向上・・・語学留学では得られない、日本人がいない環境で英語にどっぷり浸れる
- やりがい・・・お客様な語学留学と違い責任あるポジションで活動(アシスタントといえど一教師)
- リアルな海外・・・小中高校での活動やホームステイなどを通じて、現地生活を堪能できる
- 経済的・・・比較的滞在費用が安い(学校関係者宅などに滞在)
といったメリットもあるため、若者を中心に参加者が多いのが日本語教師アシスタント・ボランティアです。ワーキングホリデーなどでやりがいを求めて参加される方が多く見受けられます。
その他ボランティア関連Q&A
Q. ボランティアで教えるのに資格は必要ですか?
A. そのボランティアをする団体や組織の基準にもよりますが、一般的にはそれほど厳しい条件は課していないことが多いです。書店などで市販されている「日本語の教え方」本などで独学をしている人もいれば、お住まいの行政(市役所・区役所等)やそのボランティア団体自体が、基礎的な「教え方講座」を開催している場合もあるので受講してみるとよいでしょう。
ボランティアで教えることにも慣れてきて、さらに専門性を高めたくなったら、有給の日本語教師として一般的に求められる資格、例えば、日本語教育能力検定試験の勉強を始めたり、「420時間の日本語教師養成講座」を修了するなどされると良いかと存じます。
Q. ボランティアから日本語教師へスキルアップしたい
Q. 現在地元で日本語を教えるボランティアを3年程やっています。自分の教え方がはたしてこれでよいのか?マンネリ化してきたのと、さらにレベルアップを兼ねて、有給の日本語教師も目指して、検定合格を目指しての勉強や420時間講座などを受講したいと考えています。しかし、いかんせん地方なのと時間がないのとで、通学して勉強することができません。現在の生活を変えずに、さらに自分をレベルアップさせる方法はありませんでしょうか?
↓
A. 日本語教育能力検定試験の勉強については、書店で売られている本を購入するなどして独学でチャレンジされている方も多いです。ただ、合格率は毎年20%前後ですので、一発合格は難しく、2,3年かけての長丁場になるかと存じます。
その間に、今の生活を維持しながら、こちらの日本語教師養成420時間の通信教育講座を受講する、という方法もあります。
通信講座ですので、受講する場所は問いません。個人差はありますが、1日1時間程度の学習で1年弱程度で修了される方が多いです。
費用は通学講座の3分の1~4分の1程度で、日本語教師の試験対策の勉強も含まれており、ボランティアとしての心構えや活動内容を習得しつつ、日本語教師としての文化庁のシラバスに基づいた学習内容も履修します。
この講座では、前半から「教える事」を中心に学習していき、特に「日本語教師指導要綱」などのテキストは、そのまま現場での教師用マニュアルとしても使えるようになっています。