近年、社会の多様化・国際化にともなって、外国人のお子さんや、ハーフのお子さん(バイリンガル児)など、「外国語としての日本語」を必要とする子どもたちに教えなければならない機会が増えています。
そんな時に役に立つのが「こども日本語教師」のスキルです。
「こども日本語指導者養成講座」とは
「こども日本語指導者養成講座」とは、プロの「こども日本語教師」として、6歳から中学生までの子ども達に、外国としての日本語指導ができる技術を身に付けられる、*一般社団法人 国際こども日本語教育協会(AJLC)認定「こども日本語指導者資格コース」を学ぶ講座です。
講座を修了した「AJLCこども日本語指導者」のみが、当協会の教材を使用して、クラスを開講することができます。
- 子どもを対象とした日本語教室を自分で開きたい(国内外にて)
- 幼児教育・児童教育関連への転職・就職にスキルの証明として役立てたい
- 国際結婚をして、親として、我が子にきちんと日本語を教えたい(子育て世代の家庭内での教育)
- 増加する外国にルーツを持つ子どもの支援に役立つスキルを身に着けたい幼稚園教諭や小学校教諭
- すでに日本語教師だが、子ども向けの日本語教育スキルを身に着けたい
- 地域で外国人児童支援ボランティアをしており、スキルアップをしたい
といった方々が受講されています。
※上記フォームは、一般社団法人国際こども日本語教育協会(AJLC)に直接送信され、AJLCからお答えいたします。
Q&A
講座の特徴は?
- すべてオンラインで完結。海外からも受講可能。
- カリキュラムや教科書をゼロから作成。
- こどもの興味関心、学習意欲喚起のために、親しみやすいオリジナルキャラクターとデザインを創作。
- こどもの教育、日本語教育、国語教育、異文化コミュニケーションなどから体系的なカリキュラムと教材を開発し、こどもの言語形成理論にのっとった指導法を確立。
- 直接法(日本語)で教える方法を学ぶので、外国語力は不要。
修了生の進路は?
- 海外補習校
- バイリンガル幼稚園
- 自分で教室開業
- 日本のインターナショナルスクール
- 外国人児童生徒支援のための日本語教室
- こどもを専門としたオンライン日本語教師
- 保育士・幼稚園教諭・小学校教諭・中学校教諭として外国籍児童・生徒の指導に役立てる・・・など
3年で180名、卒業生の活躍の場は多岐にわたり、世界20か国で活躍中です。就職支援は行っておりませんが、提携してる日本語学校さんへのご紹介、自社のオンライン教室でのお仕事がございます。お仕事相談、開業セミナー、サポートなどを行っております。
受講料は?
『こども日本語指導者資格コース』 ※オンラインでのみ開講
221,430円(定価、教材込み)
- スターター教材セット(10セット)含む
- クレジットカード分割払い可
(GPay,JCB,Visa,Mastercard,AMEX) - 付属教材の発送にかかる送料は別途必要になります
受講資格は?
- 18歳以上
- 日本語ネイティブ、または日本語検定1級レベル以上
- 直接法(日本語)での指導法になります
- 語学力不要
- PCでネット環境がある方
日程・期間は?
- 開講(予定)年4回(2月,5月,8月,11月)
- 受講時間総数:約25時間
受講時間は参加人数により前後します(約21~28時間) - 受講期間目安:3か月~6か月
場所は?
- 全課程オンラインですので、世界各国どこにいても受講が可能。
- 付属の教材セットは海外への発送も可能。
講座内容
- Zoomによるライブ講義とビデオ視聴とのハイブリッド講座
- こども日本語教育に関する講義及びワークショップ(全15時間)
- 講座講師相手の模擬授業及び講座講師による実技・教案指導7回
- 筆記試験及び実技試験
(認定証は実習を終え、実技試験合格後の発行となります。)
オリジナル教材
費用には以下の教師用オリジナル教材が含まれています。
にこにこにほんご教科書①(幼児~小学低学年用)/ にこにこにほんご教科書②(小学低学年~小学高学年用)/ オリジナル絵本10冊 / くまおパペット / 補助教材データ/ 練習帳(PDF) / ひらがなカード/ カタカナカード / 50音ポスター / オリジナルシール /各教科書対応文型ドリル(PDF) /ひらがな、かたかなドリル(PDF)
講義プログラム
- こどもの言語形成
- 言語の学習プロセス
- 外国語としての日本語教育
- 文法分析入門
- 新出単語・文型の指導法
- 復習と応用
- 読み書きの指導
- 教案の書き方
- 第4課単元1模擬演習と実技指導
- 継承語としての日本語教育
- 未就学児向け継承語教育プログラム
- 基礎会話能力の鍛え方
- 小学校低学年向け継承語教育プログラム
- 文科省の学習指導要領について
- 話す・聞く:音読、スピーチ、意見交換
- 書く・読む:日記、読書感想文、漢字指導
- 年間指導計画の立て方
実習プログラム
- 基本手順
- 説明しない教え方
- 訂正の仕方と反復練習
- 文法分析結果の授業へ反映の仕方
- こどものための教材研究
- 会話能力向上のための指導法
- アクティビティの組み方
こどもの発達特性や指導法、授業計画についての講義と、講義内容を実践、応用する模擬授業の演習を二部構成で実施。一対一の実技指導で、実力と経験値を上げていきます。
筆記試験・実技試験
- 筆記試験
- 指定課題実技試験
スキルアップ
さらに「こども日本語教師」としてスキルアップを目指す方は、上記の『こども日本語指導者資格コース』に続いて、以下のようなコースが用意されています。
こども日本語上級指導者資格コース
認定『こども日本語指導者資格コース』修了者のみ本コースを受講することができます。基礎語学力を有する小学生~高校生を対象に、説明なしで文型を導入する手順や、語彙力・文章構成力を鍛えてコミュニケーション能力を育成する方法などを学びます。さらに、継承語形成後期及び日本語中級以上の学習者を対象とした文章読解・要約の指導法を習得し、総合的な語学力向上を実現する授業が提供できるようになります。
- 約11時間:69,000円(定価、教材込み)
日本語リトミック指導者資格コース
音楽を手段として、「心」と「言葉」を豊かにするプログラムで、バイリンガル、マルチリンガル時代、複数の言語を習得するための地盤を作っていきます。世界各国で受け入れられるよう、JazzやBossanova風のお洒落な曲風な協会オリジナルの楽曲を使いながら比較的簡単な日本語単語を使用した歌を作詞作曲しています。ピアノが弾けない先生やママでも音源を使用してリトミックができるよう工夫されています。
- 約22時間:188,500円(定価、教材込み)
1日入門講座
年1回、毎年7月頃に「こども日本語指導者養成講座 」の初めの一歩である、「こども日本語教育1日入門講座」を開催しています。
- 場所(受講方法):東京会場での対面、またはオンライン(ZOOM)の2択
- 年1回、1日(3時間)のみの開催(予定)
- 詳細:こども日本語教育1日入門講座(AJLC)
*一般社団法人 国際こども日本語教育協会(AJLC)について
⼀般社団法⼈ 国際こども日本語教育協会 AJLC(団体所在地︓東京都中央区 代表理事︓平井、以下 当協会)は、日本語を第二、第三言語として学ぶこどもが対象の日本語教育を推進しています。
※AJLC・・・Association of Japanese Language for Children
高まる世界的需要に応えるため、継承語、そして外国語としての日本語教育カリキュラム作成、教材開発、⼈材育成に取り組み、日本語習得をめざすこどもたちと、世界で活躍する日本語指導者を支援しています。
- 代表理事・平井は2013年に台湾台北市で政府認可の幼児・児童教育施設を設⽴。
- ⻑年にわたり、こどもを対象とした日本語教育を実践した経験を踏まえ、2019年に当協会を設立。
- そのノウハウを基に「こども日本語教育」の教材及び教授法を確立しました。
これまでの3年で育成したこども日本語指導者は180⼈を超え、現在、世界19か国で活躍中です。海外補習校、バイリンガル幼稚園、教室開業、また、日本のインタ ーナショナルスクール、外国⼈児童生徒支援のためのボランティア教室など、卒業生の活躍の場は多岐にわたっています。
高まる需要と人材不足に応える
外国語としての日本語教育の知識を持ちながら、幼児・児童教育にも明るい人材は不足しています。
420時間の日本語教師養成講座を修了し、大人への日本語教授経験のある教師でも、幼児の教授法は全く異なるスキルが必要です。
また国語の教員免許があっても「国語教育」と「外国語としての日本語教育」は異なります。
このように「こども日本語教育」に必要な知識と経験値を持ち合わせた人材は不足しており、需要と供給のギャップを目の当たりにし、求められる人材の育成とカリキュラム・教材の開発に取り組みました。
カリキュラムや教科書をゼロから作成
外国人幼児・児童のための日本語教科書、継承語として学ぶこどものための系統的なカリキュラムや日本語教科書は存在しませんでした。
経験と知識、こどもの教育、日本語教育、国語教育、異文化コミュニケーションなどを専門とする人材を総動員し、体系的なカリキュラムと教材開発に着手。教育現場での試行錯誤を繰り返し、教材開発を進めるのと同時に、こどもの言語形成理論にのっとった指導法を確立いたしました。
更にこどもは興味関心がなければ学習意欲が湧かないため、親しみやすいオリジナルキャラクターと、現代にあったデザインを創作し、好評を得ています。このように独自開発の教材と指導法を実践した授業で実績を重ね、2019年より「こども日本語指導者養成講座」を開講しております。
今後の展望
グローバル化に伴い、海外在住の日本にルーツを持つこどもや日本在住の外国にルーツを持つこどもなどを対象とした日本語教育の需要が高まっています。
例えば海外では日本にルーツを持つこどもが親子間のコミュニケーションやアイデンティティクライシスなどの問題に頭を悩ませているご家庭が多いようです。
その一方、日本では外国人労働者の増加に伴い、公立学校で学ぶ外国人児童生徒数も増加していますが日本語の学習支援が足りていないのが現状です。
当協会認定の「こども日本語指導者」はどちらのケースにも効果的な支援が可能です。
私たちが育成した継承語教育の指導者がご家庭に支援を行い、親子関係の改善や、日本にルーツを持つこどもたちが、そのルーツを肯定的に受け入れ、クライシスを乗り越えるための一助となることも今後の目標の一つです。
- 名称:⼀般社団法⼈国際こども⽇本語教育協会(AJLC)
- 所在地:東京都中央区日本橋2丁目1-17 丹生ビル2F
- HP: https://ajlc.or.jp/lp
※上記フォームは、一般社団法人国際こども日本語教育協会(AJLC)に直接送信され、AJLCからお答えいたします。